有田の作家さんにとって古窯跡の物原(出来損ないの捨て場)は宝の山のようなもの!
陶片は生で見られる大事な教科書だからです。
割れてないと見られない器体の厚さや土の質、高台の削り方などよく分かります。
法律で持ち去ることは出来ませんが見て研究することはいくらでも出来ます。
今日は有田で人気の作家さん二人に案内されて古窯跡の散策にやって来ました。
こちらは登窯があった場所で段差の境がはっきりと分かります。
こちらはまた別の窯の物原です。
1610年頃稼働していた古窯跡で初期伊万里の名品や唐津焼も焼かれていました。
混在して捨てられています。
この事から唐津焼の過渡期に磁器が焼かれ始め時代が磁器に傾きかけていたことを物語っています。
400年も前の物がそのままそこに残っていることが奇跡だと思います。
当時の陶工さんの息遣いまでも感じられるような所です。
今日はお二人のお陰で貴重な物を見ることが出来ました。
感謝です!