有田で新たに協力して下さる作家さんが加わりました。

以前唐津の作家さんの窯焚きを見学に行った際にたまたま陣中見舞いに来ていた作家さんとお会いしました。

その方は有田で磁器を焼かれている作家さんでタイミングが合わず拝見する事が叶いませんでした。

今回は事前にアポイントをとりました。

柿右衛門窯から奥に入り素晴らしいところに窯を築かれていました。

有田では珍しく磁器を薪で焼かれている数少ない作家さんです。

工房はギャラリーも併設されキレイに整理され心地よい空間が作られています。

気さくな奥さまと快く迎えていただきました。

ご自身で作られた茶器を使って美味しい中国茶をふるまっていただき感激です!

私の主旨をお伝えし協力していただける事になりましたが、かなり手の込んだ物を作られており値段的にお蕎麦屋さんが店頭で気軽に使える値段ではないと無理なお願いを伝えるとなんとかやりくりしていただけるお約束していただきました。

焼き物談義に花が咲き長居してしまいましたが話もまとまり 蕎麦猪口をお願いすることになり、

かなり凝った柄の染め付けの蕎麦猪口をサンプル以来して帰りました。

私の不勉強ですが、後で友人から聞いたところこの方は有田では有名な陶芸家で巨匠の域だそうです。

そんな事も知らず気軽にお願いしてきました。無礼をお許し下さい。

写真は当店で扱う事になった豆皿です。

手塩皿という方もいます。波文六角と菊花の型打ちで素晴らしい作品です。

それと5寸の平皿ですが、型打ちした後素焼き絵付け本焼きとかなり凝ったお皿です。お値段もそれなりですが、食事された時の満足感は保証します。

有田の古窯跡の散策に行って来ました。

有田の作家さんにとって古窯跡の物原(出来損ないの捨て場)は宝の山のようなもの!

陶片は生で見られる大事な教科書だからです。

割れてないと見られない器体の厚さや土の質、高台の削り方などよく分かります。

法律で持ち去ることは出来ませんが見て研究することはいくらでも出来ます。

今日は有田で人気の作家さん二人に案内されて古窯跡の散策にやって来ました。

こちらは登窯があった場所で段差の境がはっきりと分かります。

こちらはまた別の窯の物原です。

1610年頃稼働していた古窯跡で初期伊万里の名品や唐津焼も焼かれていました。

混在して捨てられています。

この事から唐津焼の過渡期に磁器が焼かれ始め時代が磁器に傾きかけていたことを物語っています。

400年も前の物がそのままそこに残っていることが奇跡だと思います。

当時の陶工さんの息遣いまでも感じられるような所です。

今日はお二人のお陰で貴重な物を見ることが出来ました。

感謝です!

佐賀にやって来ました。

佐賀県は全国でも指折りの焼き物の産地です。

今回の目的は有田焼の新規の作家さんとお会いする事と唐津焼の新作を受け取りに、友人の作家さんが割竹式連坊登り窯を制作中なのでお手伝いに来ました。

彼は有田では珍しく磁器を薪窯で焼いている作家さんです。

初期伊万里や李朝系の白磁などを得意としています。

その作品は素晴らしく、有田焼では有名な人気の作家さんです。

今年の1月から1年近く掛かりましたがもう少しで完成です。

私が伺った時にちょうど屋根をのせる柱の組み立てが始まる時で2日間奮闘して参りました。

有田の中心地からは少し離れた山の中ですが、近くには有名な古窯跡があります。

目の前の美しい山並みに日が沈み焼き物をするには最高の環境です。

これから素晴らしい作品が次々生み出されると思います。

とても楽しみです。

今はまだ扱いはないのですが、窯が完成した後には是非取り扱いしたいと思います。